2010年8月31日火曜日

銀猫 天野月子 歌詞

逸らさず見ていてよ
わたしの写真が灰になるまで
喉が焼けて掠れるまで
シャッター切って死なせて

氷張りの家
燻る暖炉 息を吹いた
まだ火は消えない かすかに音を立てる

何を燃やそう カーテンも花も跡形もない
冷えた四肢は 重ねて寄せるだけじゃ足りない

逸らさず見ていてよ
わたしの写真が灰になるまで
過去と今をゼロに戻し わたしをわたしで葬る
あなたを温めて 埃に塗れた銀色の猫
喉が焼けて掠れるまで
シャッター切って死なせて

あなたの写したわたしは 白くはにかんでる
まだ何色へと染まるのかさえ知らず

炎の中 捩れる顔が浮かんできえる
窪み落ちた記憶の言葉 放り投げては

逸らさず見ていてよ
わたしの写真が灰になるまで
開いた穴を塞ぐように わたしはダイヤを葬る
あなたを温めて 埃に塗れた銀色の猫
身体中に刻みつけた 刻印ごと愛して

すべて燃やそう あなたの頬を照らせるように
立ち上った 煙や煤が目にしみても

逸らさず見ていてよ
わたしの写真が灰になるまで
過去と今をゼロに戻し わたしをわたしで葬る
あなたを温めて 埃に塗れた銀色の猫
喉が焼けて掠れるまで
シャッター切って死なせて



http://nicosound.anyap.info/sound/sm3808137

  

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